試験研究の成果
品目 | 試験研究の成果 | 担当部署 |
イチゴ |
クラウン(株元)に沿わせたチューブに冷水や温水を流し、冷却または加温を行うことで、クラウン部を20℃前後に維持します。 定植から10月上旬の冷却処理は、第1次腋花房の分化を促進し、11月から2月の加温処理は、草高の維持や展葉を促進し、3月以降の冷却処理は、果実の肥大を促進します。 |
農業・園芸総合研究所 野菜部 |
イチゴ |
地球温暖化など気候変動により、病害虫の国内侵入リスクや分布域・発生域の拡大などを受け、病害虫が発生しづらい生産条件の整備、環境への負荷を低減し病害虫の発生を抑える「総合的病害虫・雑草管理(Integrated Pest Management:IPM)」の普及をこれまで以上に進める必要があります。 定植苗の高濃度炭酸ガス処理による微小害虫防除、UV-B照射によるうどんこ病防除、天敵製剤によるハダニ類防除等を活用することで、イチゴの施設栽培における化学合成農薬の使用を低減させ、総合的病害虫管理技術を導入することにより、長期間にわたって害虫の発生を抑制することができます。 |
農業・園芸総合研究所 園芸環境部 |
キャベツ タマネギ |
地球温暖化など気候変動により、病害虫の国内侵入リスクや分布域・発生域の拡大などを受け、病害虫が発生しづらい生産条件の整備、環境への負荷を低減し病害虫の発生を抑える「総合的病害虫・雑草管理(Integrated Pest Management:IPM)」の普及をこれまで以上に進める必要があります。 キャベツにおいて、大麦をリビングマルチとして導入することにより、モンシロチョウ(アオムシ)、アブラムシ類、ネギアザミウマに対して高い密度抑制効果を示します。 また、タマナギンウワバ等のヤガ類に対しても密度抑制効果を示します。 タマネギにおいて、大麦をリビングマルチとして導入することにより、主要害虫であるネギアザミウマに対し、高い密度抑制効果を示します。 |
農業・園芸総合研究所 園芸環境部 |
果菜類 (キュウリ) |
果菜類において、総合的作物管理技術(ICM)も視野に入れ、総合的病害虫管理技術(IPM)に関する個々の技術を開発し、園芸作物の特産産地で求められている効果的かつ効率的な防除体系を確立しました。 | 農業・園芸総合研究所 園芸環境部 |
シャイン マスカット |
近年、温暖化の影響により黒色系品種のブドウ(巨峰など)では着色不良が大きな問題となっているため、着色不良の心配が無い黄緑色系品種が注目されており、特に「シャインマスカット」は人気が高く、栽培が増加しているため、果実品質に影響しない省力化技術(花穂整形器の利用、1新梢2房利用、副穂・支梗の利用、果粒軟化期以降の新梢管理の省略)の組合せにより、作業時間を短縮し、収益性の向上を図ります。 | 農業・園芸総合研究所 花き・果樹部 |
施設園芸 |
昨今の施設園芸では、光合成促進を目的とした炭酸ガス施用技術の普及が進んでいますが、CO2は可視化しにくいため、栽培者に効果的な利用法や換気の有無が施用効果に及ぼす影響等を指導することが困難になっています。 そこで、園芸ハウス内で炭酸ガス施用した際のCO2濃度の変化を直感的に把握する手法とそのためのツールを開発しました。 |
農業・園芸総合研究所 野菜部 |
ゆきな |
宮城県において、ゆきなは「みやぎ園芸特産振興戦略プラン」の地域戦略品目に位置付けられています。中でも、冬の寒さに当たることで葉の縮みや甘さが増したちぢみゆきなは冬の人気商材ですが、近年は温暖化の影響で暖冬傾向にあることから、ほ場で生産物が出荷規格を大きく超えることが多く、収穫作業効率の低下や調製時の労力および廃棄物の増加が課題となっています。 その解決方法として、露地栽培における適品種と、播種から収穫までに要した有効積算温度をもとにした播種晩限のシミュレーションを作成しました。 |
農業・園芸総合研究所 野菜部 |
品目 | 試験研究の成果 | 担当部署 |
水稲 園芸作物 |
家畜ふん尿由来堆肥の利用促進のため、広く利用希望者のニーズに合う、取り扱いやすい機能性を有した堆肥の試作とその肥効等の調査研究を実施しました。 | 畜産試験場 草地飼料部 古川農業試験場 作物環境部 農業・園芸総合研究所 園芸環境部 |
水稲 野菜 |
宮城県内の食品廃棄物等を原料とするメタン発酵施設で産生される消化液について、水稲栽培における施肥コスト低減や追肥労力軽減手段の一つとしての活用を検討してきました。 これに加えて、園芸作物での活用方法を検討しました。 |
古川農業試験場 作物環境部 農業・園芸総合研究所 園芸環境部 |
品目 | 試験研究の成果 | 担当部署 |
施設園芸 |
高温期のハウス内作業は過酷な暑熱環境下で行われています。 ハウス内での高温作業時の熱中症リスク対策として、ファン付き作業着(商品名:空調服)と移動式小型ファン等の利用が有効です。 しかし、盛夏等の高温時には送風の冷涼感が得られにくいことがあります。 そこで、細霧冷房でハウス内気温を下げ、ネッククーラーを追加して冷涼感を確保することによる暑熱軽減効果や、さらにフード付き空調服の有効性を明らかにしました。 |
農業・園芸総合研究所 野菜部 |