実施中の試験研究

持続可能な農業生産と高い生産性を両立する環境制御技術の開発

担当部署
農業・園芸総合研究所 野菜部 施設野菜チーム(電話:022-383-8122)
研究期間
2021年度(令和3年度)~2023年度(令和5年度)
研究目的
 2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」では,持続可能でより良い世界を目指す17のゴール,169のターゲットが提唱され,我が国も積極的に取り組む姿勢を表明しています。
 昨今の施設園芸は,炭酸ガス(二酸化炭素,CO)の施肥や温度,肥培管理等により生産性を高める革新的な環境制御技術の導入により生産性が飛躍的に向上していますが,これらの技術は化石燃料の消費に加え,炭酸ガスの排出量を増やすことから,環境に対する負荷を増大させることが懸念されており,持続可能な社会の実現に向け,高い生産性を維持しながら,環境負荷低減を実現する技術の開発が必要となっています。
 そこで,本研究では高い生産性を維持しながら,化石燃料の投入量や炭酸ガスの排出量を削減する技術等,環境負荷低減を実現できる環境制御手法を検討します。
研究内容
中課題 小課題 研究内容
施設内炭酸ガスの可視化とパプリカ栽培時の効果的な炭酸ガス施用技術の開発 炭酸ガス施用法の違いがハウス内動態に及ぼす影響の検証  ハウス密閉状態における,イチゴ炭酸ガス全域施用と群落内局所施用それぞれの炭酸ガス流動を可視化するとともに,そおれらの季節変動を明らかにします。
換気時の効果的な炭酸ガス局所施用方法の検証  イチゴ栽培の換気時における効果的な炭酸ガス局所施用方法を間欠散布,連続散布の違いを通じて明らかにします。
関連情報
関連「普及に移す技術」等

 宮城県農業・園芸総合研究所
  (企画調整部 企画調整チーム)
  〒981-1243 宮城県名取市高舘川上字東金剛寺1
  TEL:022-383-8118
トップへ