【みやぎ環境税活用事業】
バイオ炭の農産物(大豆)生育への影響と物理性の検証
担当部署
古川農業試験場 作物環境部 土壌肥料チーム(電話:0229-26-5107)
水田営農部 農村基盤チーム(電話:0229-26-5106)
研究期間
2023年度(令和5年度)~2025年度(令和7年度)
研究目的
バイオ炭(生物資源を材料とした炭化物)を農地に施用することで,本来大気中に排出される炭素を農地内に貯留できることが明らかとなっており,J-クレジット制度などの観点からも活用が見込まれます。また,米生産地において,もみ殻は大量に排出され,その約1/3が有効利用されず処分が問題となっています。
そこで,もみ殻を用いたもみ殻くん炭を農地へ施用し,土壌物理性等の効果を明らかにするとともに,農地への炭素貯留を目指します。また,大規模土地利用型園芸の推進や大豆・子実とうもろこし栽培の拡大が期待される中で,腐食に強いもみ殻くん炭の暗渠疎水材としての利用が期待されていることから,耐久性及び排水能力を明らかにし,適用性と埋設方法を検討します。
研究内容
小課題 |
研究内容 |
バイオ炭の施用が大豆畑の土壌及び作物に与える影響の解明 |
もみ殻くん炭を2t/10a施用した試験区 大豆ほ場において、もみ殻くん炭の多量施用試験並びに連年施用試験を行うことで、もみ殻くん炭の適切な施用量と施用効果を明らかにします。
くん炭を適切に施用することで、炭素貯留効果に加え、粘土質の転換畑における大豆の出芽不良や湿害などが軽減され、増収効果が期待できます。 |
もみ殻に代わる次世代の暗きょ疎水材の検討 |
疎水材として敷設された‘もみ殻くん炭’ 水田の排水改良のため施工される暗きょの疎水材として一般的にもみ殻が使用されますが、大豆などの転作が続くことでもみ殻が腐食し、排水機能の低下や田面の陥没の発生が問題となっています。
これに対し、もみ殻くん炭を使用することで腐食が抑制され、排水機能の長期間の持続が期待できることから、くん炭の排水機能とその持続性について検証します。 |
関連情報
関連「普及に移す技術」、PR資料、研修会資料、会議資料等 |
|