環境負荷低減に向けた果菜類の栽培実証
担当部署
農業・園芸総合研究所 野菜部 施設野菜チーム(電話:022-383-8122)
研究期間
2024年度(令和6年度)~2026年度(令和8年度)
研究目的
地球温暖化等に伴う気象変動のリスクが高まる中、食糧の安定供給を目的として施設園芸や植物工場への期待は年々高まっています。
しかし近年のエネルギー価格の高止まりにより施設経営継続が厳しさを増しています。加えて脱炭素社会の構築は次世代へ豊かな環境を継承するうえで欠かせません。
また、現在の宮城県における施設園芸は化石燃料を主体に温度制御を行っていますが、西南暖地と比べエネルギーの投入量が多くなるため、本県の気象条件に合った夏越し栽培技術の確立も求められています。
一方、年々夏場30℃を超えることが多くなり、暑さにもしっかりと対応した栽培技術が確立できなければ、果菜類の安定生産は期待できない状況です。
そのため、本課題では、エネルギー使用量の削減と脱炭素社会の実現に向け、グローパイプを活用した局所加温技術や保温資材の活用による燃料削減、高温期の外気導入技術やホルモン剤の利用による着果安定等による夏越し栽培技術の確立に向けた実証試験を行います。
研究内容
小課題 |
内容 |
グローパイプによる 局所加温技術の検討 |
トマトを対象として、局所加温と摘果が果実サイズにおよぼす影響を明らかにします。 |
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外気導入技術による 昇温抑制効果の検証 |
トマト、パプリカを対象として、高軒高ハウスにて外気導入による夏季の昇温抑制効果について検証するため、今年度は、計測方法を検討するとともに外気導入による温室内の環境分布の違いを明らかにします。 |
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断熱資材を活用した 暖房負荷低減効果の 検証 |
高軒高ハウスにおける断熱資材を活用した暖房負荷低減効果について検証するため、本年度は、各種断熱資材の熱貫流率や光透過性等の物理的な特性について明らかにします。 |
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関連情報
関連「普及に移す技術」、PR資料、研修会資料、会議資料等 |
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