実施中の試験研究

みやぎオリジナル品種育成

担当部署
農業・園芸総合研究所 野菜部    イチゴチーム  (電話:022-383-8135)
                  露地野菜チーム (電話:022-383-8124)
           花き・果樹部 花きチーム   (電話:022-383-8136)
                  果樹チーム   (電話:022-383-8134)
           園芸環境部  遺伝子工学チーム(電話:022-383-8126)
研究期間
2019年度(令和元年度)~2023年度(令和5年度)
研究目的
 本県の地理的条件,気象条件に適した特徴ある園芸作物の育成には長い年月がかかります。
 背景等,栄養繁殖性作物や耐病性育種を目的に育成される園芸作物の品種開発効率は悪く,種苗会社での取り組みも多くありません。そうした中で産地間競争を勝ち抜き,本県の園芸作物を有利に販売しブランドを確立するためには,インパクトの強いオリジナル園芸品種の育成が必要であり,公設試験場で品種育成に取り組む意義は大きくなっています。
 県オリジナル品種は,県の経済全体に与える影響は大きく,イチゴ県育成品種「もういっこ」では,栽培者が単に省力的で作りやすくなっただけではなく,業務・加工品としても利用され,幅広い分野を活性化させた実績があり,国レベルの展開も可能となっています。
 県オリジナル品種は,1次産業の農業を活性化させるだけでなく,第2次・第3次産業の振興にも寄与し,さらに県民意識の高揚など大きな可能性を持っています。その時代のニーズや社会情勢に合わせた柔軟で低コストでの継続した育種が必要であり,そのため宮城県独自の全国に発信できるオリジナル品種の育成を行います。
研究内容
中課題 小課題 研究内容
野菜 一季成り性イチゴ品種  大果で食味に優れ,果皮硬度が高く,日持ち性に優れ,冬期でも草勢が強く,草姿が立性で受光体制に優れる品種を育成するため,組合せ交配を行います。
 また,前年度までに選抜した有望1系統の現地試験を実施します。
セリ  新品種「Re14-4」の安定生産技術を確立します。
果樹 リンゴ  2013年から2015年及び2017年から2021年に得た実生個体の幼苗選抜を行います。
 さらに,2013年交配から1系統,2015年交配から12系統について一次選抜を行います。
ナシ  育種目標に合う品種を用いて組合せ交配を行います。
 また,2017年,2018年,2021年に得られた実生の生育状況に応じた幼苗選抜を行う。
 さらに,継続検討中の1系統について品種登録に向け「農林水産植物種類別審査基準」に沿った特性調査を行います。
関連情報
関連「普及に移す技術」等

 宮城県農業・園芸総合研究所
  (企画調整部 企画調整チーム)
  〒981-1243 宮城県名取市高舘川上字東金剛寺1
  TEL:022-383-8118
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