実施中の試験研究

【みやぎ環境税活用事業】
地球温暖化に対応した作物病害虫管理技術の構築事業

担当部署
古川農業試験場 作物環境部 病害チーム,虫害チーム(電話:0229-26-5107)
研究期間
2021年度(令和3年度)~2025年度(令和7年度)
研究目的
 地球温暖化等の気候変動に伴い,水稲等の作物病害虫の多発や生息域の拡大等が認められ,これまでに県内では問題にならなかった病害虫の被害拡大が懸念されます。
 一方,有機農業や特別栽培など,化学合成農薬の使用を少なくした病害虫防除法が求められていいます。
 そこで,温暖化の条件でも品質・収量が低下しない作物病害の防除技術を開発するとともに,温暖化の進行により,多発が懸念される害虫のリスク評価と管理技術を確立します。
研究内容
中課題 小課題 研究内容
麦類赤かび病,イネ紋枯病防除技術の構築 麦類赤かび病防除技術の構築
 薬剤使用時期とかび毒蓄積の関係を確認します。
イネ紋枯病防除技術の構築
 これまでよりも早い散布時期で抗生物質防除剤の使用適期を検討します。
リスク評価と農薬低減防除技術の開発 斑点米カメムシ類に対するリスク評価と農薬低減技術の確立
 近年,被害リスクの拡大が懸念される害虫として,クモヘリカメムシが挙げられ,また,本県の斑点米カメムシ類の主要種はアカスジカスミカメです。
 そこで,中後期除草剤の種類の違いによるアカスジカスミカメの被害抑制効果を明らかにするとともに,県南部の現地ほ場において,水田内のノビエとクモヘリカメムシの発生の関係を明らかにします。
生物農薬を取り入れた防除体系の確立 ダイズのチョウ目害虫に対して生物農薬を取り入れた防除体系の確立
 突発的に発生するダイズチョウ目害虫に対しては,これまで化学合成農薬による追加防除が行われてきましたが,特別栽培農産物においても使用可能な生物農薬(BT剤)の効果を検証する必要があります。
 そこで,ダイズのオオタバコガに対する効率的なモニタリング法と生物農薬(BT剤)の効果を明らかにします。
研究成果
「普及に移す技術」等
関連情報
関連「普及に移す技術」、PR資料、研修会資料、会議資料等
タイトル
出典
容量
R6PRパネル
206KB
R2研究PRパンフ
390KB
R1指導活用技術
399KB

 宮城県農業・園芸総合研究所
  (企画調整部 企画調整チーム)
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